こんにちは!クラリネット奏者のまつり(@matsuricoffee)です。
さて、クラリネットを演奏する際に、切っても切り離せないのがリード問題。ということは、リードを制するものがクラリネットを制する・・・?!
LINE@やInstagramのDMを通していただく質問も、リードに関することがとても多いです。
この記事では特に、吹奏楽部においてよく起こるリード問題について書きたいと思います。
リードを選ぶことも、クラリネットを演奏する技術のうちのひとつ。
いい楽器、いいマウスピース、いいリガチャーが揃っていても、リードがなければクラリネットの音は出ません。リードが振動することで初めて音が出るのです。
リードは植物の葦でできています。その日の天候や湿度によって状態が変わります。リハーサル室で音出しして、本番のホールで吹いたら状態が全然違う!ということもありますよね。リードを選ぶこともクラリネットを演奏する技術のうちの1つ。
いいリードがなかったから、いい演奏ができなかった…!ということのないように、楽譜を見て練習する時間以外にも、リードと向きあう時間もしっかり取りましょう。
どの厚さがいい?
「3」や「3 1/2(さんはん、と多くの人は読みます)」の数字はリードの厚みを表す数値です。リードの裏にメーカーと番号が書いてありますね。数字が大きくなるほど厚みが増します。
どの厚さがいいのか問題、これについては物申したいことがありまして…!
「先輩は厚いリード、後輩は薄いリード」と言われて、無理に厚いリードを吹いていたり、逆に薄すぎるリードを使っていて、厚めのリードにすればもっといい音しそうなのに…と思う生徒さんに出会うことがよくあります。
素直に息が入れば、リードはどんな厚さでもいいです。先輩になったから厚いリードにしなくてはいけないなんて、絶対にありません。
ただ、「後輩は薄いリード」は言い換えると一理あります。
薄いリードは息が入りやすい=少ない息でもリードが振動しやすいので、楽器を始めたばかりの初心者の人が音を出す練習をする助けになります。目安としては2 1/2、3番くらいかな?
だからと言って、1年生は薄いリードをずっと使えばいいわけではありません。薄いリードはほんの少しの息の変化も反映しやすいので、コントロールするのが難しいということでもあります。
また、厚いリードの方が、クラリネットらしい、ふくよかであたたかな音が出そうな気がしますが(私も中学生の頃はそう思って、無理して4番のリードを試した時期もありました。笑)そんなことはありません。
ドイツのクラリネット奏者、カールライスター氏はバンドレンV21の2 1/2か3を使っているそうです。音を聞くとびっくりすると思います…!
どのメーカーがおすすめ?
リードに関して、いちばんよく聞かれる質問です。正直に言うと、すみません、どれでもいいです。笑
答えられない、というのも本音です。
楽器やマウスピース、リガチャーとの相性もあるので、これがおすすめ!と手放しでアドバイスできることではなく…
一番大切なのは、自分はどういう音を出したいのか、イメージをはっきりと持つこと。そうするとどのメーカーのリードを使ったらいいのか、探しやすくなります。
各メーカーさん、見やすい表を出しているのでこちらをご参考にどうぞ。
・Vandoren バンドレン
・D’Addario ダダリオ
ちなみに私は現在、
バンドレン
・V21
ダダリオ
・レゼルブクラシック
・グランドコンサートエヴォリューション(アンファイルド)
どれも3番(ときどき3 1/2) を使っています。
お気に入りはバンドレンのV21!
気をつけたいリードの取り扱い方・保管方法
みなさんご存知の通り、リードはとても薄く、特に先端は欠けやすいです。うっかりひっかけて、「いいリードだったのに…!」なんてこともありますよね(泣)
1.楽器を組み立てた状態で持ち歩く時はキャップをつけること。机の上に置いておく時など、演奏する時以外はつけておきましょう。
2.リードが欠けてしまったら捨てること!!!
未練が残って…という気持ちも分からなくないですが、潔く捨てて下さい。
3.長時間、同じリードで練習するのはやめましょう。特に新しいリードはこまめにローテーションして使ってくださいね。
4.清潔に保ちましょう。吹き終わった後はハンドタオルやハンカチなどでそっと水分をとってからケースにしまってください。
リードは一枚一枚プラスチックケースに入れるか、リードケースといって10枚〜20枚程度並べて入れられるケースがあります。
リードケースは一枚ずつ分かれて入れるもの(プラスチック製のケースに多い)より、ガラス板がひいてあるものの方がよいです。
すぐに楽器をしまって移動しなくていい時や、家で練習している時はリードケースの上に置いて乾燥させてからしまっています。
撃退!真っ黒リード
吹奏楽部だとよく真っ黒なリードを吹いている子を見ます。その状態で口に入れるの嫌じゃないの?!ってくらいの…ひゃぁぁおそろしや…
・楽器を吹く前に、特に食後は歯磨き・うがいなどをし、口を清潔にしてから楽器を演奏する
・リップクリームは拭き取っておく
・練習の水分補給はお水かお茶(ミルクティーとかはダメよ笑)
・黒ずんできたら流水でさっと表面を流す(ごしごしこすったりしない)、水分はそっと、必ず拭き取る
で解決できるかと思います。
リードは必ず個人で買う
クラリネットに決まったら、リードは個人で買ってね!こればかりはちゃんとお母さんお父さんにお願いしてね!
そして先端が欠けたらちゃんと捨てて!笑
— matsuri まつり / 安藤綾花 (@matsuricoffee) 2018年4月4日
まとめて買ったリードをパートのメンバーで共有している学校も時々あります。何年も使われてへたって鳴りがよくないリードや先端が欠けたリードでいくら練習しても上手にはなりません。リードは必ず個人で買いましょう。
衛生的ではないですし、個人によって合うリードも違います。積極的に様々なメーカーのリードを試してみることも、自分の求める音はどんなものなのか向き合うきっかけにもなると思います。
たくさんの種類を買うのが大変だったら、友達と違う種類をそれぞれ買って、半分ずつ交換してもいいですね♪
リードに関するお悩み、募集します
ここに書ききれないくらいリードに関してお伝えしたいことがあるのですが、まずはみなさんのお悩みから書いていけたらと思っています!
個人的なお悩みにお答えするのは難しいですが、「あー!これ!きっとみんなも困ってるよね!」的なことをピックアップして書きたいです。
LINE@、InstagramのDMで質問を受け付けているので、ぜひお気軽に聞いて下さい!
Instagramはいくつか演奏動画を載せているので、私の使っているリードがどんな音色がするのか聞くこともできますし、練習中にときどきインスタライブもしているので、そちらで質問していただいても構いません。フォローしていただけたら嬉しいです:)
2 Comments on “先輩は厚いリード、後輩は薄いリード?吹奏楽部あるあるクラリネットのリード問題を解決!”
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