クラリネットでショーロを始めました

ちょうど2ヶ月ほど前からショーロのバンドに参加させてもらい、2月末にカナダで初めて、レストランでライブをしました!

以前からショーロには取り組んでみたかったので、いいきっかけをいただけて嬉しい。今は曲をひたすら覚えているところです。ジャズと同じようにスタンダードと呼ばれる曲がとにかくたくさんあります…!

日本では周りにショーロをやられている方がいなかったので、やりたいと思いながらも私もあまり詳しく知らず。これから始めようとされている方の参考になるかもしれないので、始めてから知ったことをまとめておこうと思います。

ショーロとは…?
ブラジル音楽の一種。即興を重視した音楽としてはジャズよりも歴史が古いんだとか!
基本的な編成は、「バンドリン+カヴァキーニョ+ギター+パンデイロ」それに管楽器が加わります。フルートやクラリネットが主で、サックス、金管楽器が入ることもあります。

私のやっているバンドでは、ギター+7弦ギター+ウッドベース(本来は入らない)+パンデイロなどのパーカッション+クラリネットで演奏しています。

曲の基本的な構成

基本的には4分の2拍子。ときどき4分の3拍子の曲もあります。

AとBの2つのメロディから成ります。
曲の構成はAABBACCAとなり、CはAのメロディから転調し発展したメロディになることが多いです。Cがなく、ABのみで構成される曲も多いです。
ジャズのようにABでワンコーラス、ABCDでワンコーラス、ABCAでワンコーラス、などのバリエーションはほぼありません。

代表的な曲

・Tico Tico no fuba
吹奏楽経験者ならきっとみんなが通るであろう「ティコ・ティコ」も実はショーロの曲なんです!こんな風に軽々さわやかに吹きたいものです…

・Um a Zero
日本語で1対0という意味。1919年に行われたサッカーの南米選手権大会の、ブラジル対ウルグアイの決勝戦を歌った曲です。ブラジルは初の優勝。奴隷解放後ながら、おそらくまだ偏見の残る中でアルトゥールという黒人選手がただ一人、白人とともに得た勝利でした。

・Chorando Baixinho
スタンダードナンバーの中で私が好きな曲です。クラリネットによく合う…
Chorandoとは泣いているという意味で、他にも「Chorando ×××」などChorandoが付く題名の曲はいくつかあります。Chorando Baixinhoは「そっと泣いている」という意味だそう。

おすすめの音源

ジャズクラリネット奏者のアナットコーエンは近年積極的にショーロに取り組んでいます。

このアルバムの10曲目は上にも挙げたUm a Zeroというショーロの代表曲なのですが、なんとレジェンドクラリネット奏者パキートデリヴェラとのデュオ!ぜひともイヤホンつけてじっくり聞いてほしい…!

また上に挙げたChorando Baixinhoのおすすめはこれ。いい音。うっとり。

また、バンドメンバーからおすすめされて「The Sound Of Rio: Brazileirinho」というDVDも観ています。

まだ始めたばかりなので、もし情報が間違っていたら教えてください!私もこれからどんどん勉強&練習しようと思います。

質問がありましたらInstagramのDMでお問い合わせください!現在、個別にお返事するのは難しいのですが、みんなでシェアできるようにブログに書いていきたいと思います。