忙しいってダサい。

土曜日。朝8時過ぎ。最寄駅に向かうバスの中、今日一日のToDoリストを確認する。

急遽入った編曲をその日のうちに仕上げたくて、夜帰宅してから深夜2時ごろまでかかって仕上げた。今月中までに上がれば問題なかったのだが、今日のリハーサルでメンバーに会うので、早く楽譜が手元にあった方がいいだろうと自分のおせっかい。リハーサル場所が遠く、しかも早い時間からだったので、ちゃんと眠れなかったことを少し後悔。

リハーサルが終わったら打ち合わせ、その後も仕事。帰宅は12時前になるだろう。
明日も朝からTrio bouquetの打ち合わせ、午後もめいっぱい合わせ。この件に関しても進行中のタスクが多すぎるため、何から手をつけていいのやら。
(その日の打ち合わせで新しく見えてきたことがあったので、形に出来ることはすぐやろうと、結局帰っても深夜までパソコンに向かっていた。)

 

バスに揺られながら、怒涛のようにメールを返信する。
いつも返信の遅い仕事先から、あと2時間後に始まる仕事の確認メールが届く。なんでもっと早く確認出来なかったんだろう…私が返信出来なかったらどうするつもりだったのかな。その日は私の関わっていない案件だったので、余計にいらっとする。

 

雨が降り出しそうな灰色の空を見つめると、少し落ち着く。美術館日和な空。
見たい企画展へ冬のうちに足を運びたかったけど、行けるかなぁ。

 

最寄駅から渋谷へ向かう電車はいつも殺人満員電車と言われるのだが、今日は土曜日だから少しすいているかな。…という私の甘い考えを裏切り、ホームに入ってきた電車は1両目から混んでいた。私が乗る真ん中あたりの車両はもちろんぎゅうぎゅう詰めだ。

 

あぁ、行くのいやだなぁ。

とふと思ってしまった。

これから本番のレッスンリハーサルで、緊張はするけど、楽器を演奏することは自分にとってすごく楽しいことなのに。

忙しいという字は「心を亡くす」とよく言われるけれど本当にその通り。

 

私はフリーランスで音楽の仕事をしているので、どんな風に仕事を受けていつ休みを作るかは自分の宰領で決められる。

もちろん相手のある仕事もたくさんあるし、自分だけで予定を決められるわけではないけれど、この忙しい状態を作っているのは自分なのに。だっさ。

 

今日は久しぶりの休日だった。
と言っても、ジャズシンガーのかなえとライブの打ち合わせをしながらランチをする約束があった。

かなえとは去年の夏ボストンで知り合ったからまだ友達歴1年にもなってないけれど、ソウルメイトであり、家族のような存在。

かなえと話していると本当にわくわくするし、たくさんヒントをもらえる。背中を押してもらえる。

だから「打ち合わせ」というと仕事の一環に聞こえるが、私としてはかなえと会うと心が休まるので今日は休日になるのだ。

 

この「心休まる」時間が、最近なかったことに気がつく。
「休日」という定義もフリーランスには少々難しく、私にとっては「家から出なくてもいい日」「どこかへ遊びに出かける日」が休日だが、前者は家にいられるというだけで、結局編曲をしたり事務作業をしたり、普段よりも多めに練習出来るというだけで、今日はもう何もしない!と「心休まる」休日というのはなかなか取れない気がする。
(でも自分のしたい練習が思う存分出来るってかなり心が休まる。)

 

自分が疲れていたことは分かっていたけど、鏡に映った顔の疲れ具合に自分で自分にぎょっとした。

一日中、仕事から離れられないのだ。

今している仕事は、頂いた仕事もありがたいことにわくわくするやりたいことしかないし、自分で進めている企画はもちろん自分が実現させたいことのはずで。

でも、だからこそ、一日中頭から離れない。
どんなセットリストを組もうか、どうしたらお客さんに喜んでもらえるか、どんな練習をしようか。
自分に足りないものは何なのか。
自分の音楽に向き合う時間がもっともっと欲しい。

 

 

大好きな英語の勉強もしたい。
最近、大好きなコーヒー屋さんめぐりも出来ていない。
お風呂から上がったらゆっくりストレッチとマッサージをしたい。
お友達に会って、何も考えずにわぁわぁはしゃぎたい。

忙しい日々の中でももうほんの2、3時間あれば、こんなこと、すぐ叶えられるのに、1日1日を終えるのに精いっぱいで、くたくたで、もうほんの少しだけ頑張れない自分がきらい。

 

わぁぁえぇーんと弱音を吐いたところで、頭をぽんぽんして「最近がんばってるね、お疲れさま」って松坂桃李くんが言ってくれたら「明日からもがんばろっ♡」って思えるくらいのちっぽけな弱音でした。

もう!忙しぶってるのダサい!
全部自分で選んで自分で決めたことなんだから。

明日からもがんばるね、桃李くん♥

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