誤解を恐れずにあえて言います。吹奏楽のポップスはかっこ悪い。

こんばんは。クラリネット奏者の安藤綾花です。

何やら挑戦的な本日のブログタイトル。
あれ?安藤だって昨日、吹奏楽でポップスやってなかったっけ…?

 

楽譜どおりに吹いているはずなのに、何かが違う

先日のインタビューでも取り上げて頂きましたが、私がジャズやポップスを勉強しはじめたきっかけは、中学・高校の吹奏楽部の頃に話が遡ります。

定期演奏会や地域のお祭りでよく演奏するポップスやジャズの曲。楽譜通りに音が並んでいてもなぜかかっこよく聞こえないんですよね。ずっと疑問に思っていて、大人になって自ら勉強をはじめました。

勉強している今は
・このリズムパターンはこの音を短くする
・この場合のスケールのこの音は音程を低めに取る
・ここでしゃくる(簡単に言うと違う音を入れる)とかっこいい
…などのノウハウがある程度身に付いて、どうやったらかっこよくなるか・かっこ悪くなるかが分かるようになりました。

そして、「もっとかっこよく吹きたい!」という思いで日々研究しています。

 

楽譜通りに吹く。「その先」は?

・バッハの時代のトリルのかけ方
・ドイツ音楽の付点のニュアンス
・時代や作曲家によっての音色の変化、吹き方の変化

など、クラシックの音楽を美しく吹くためには様々な勉強をします。

モーツァルトにはモーツァルトを吹くための音色や、音符の並べ方、音楽の方向性…様々な事を考え、音に表す事で初めて「モーツァルトの音楽」になります。

日本の音楽大学はほとんどがクラシック音楽の勉強をする場(洗足音楽大学や、最近では国立音楽大学・昭和音楽大学にもジャズ科が設置されました)。現在、プロの楽団として吹奏楽を演奏するのは、ほとんどがクラシック音楽を専門に勉強してきた音楽家たちです。

たぶん、こんな言い方をするとたくさんの人を敵に回しますが、それでも言います。

吹奏楽のポップスはかっこ悪い。

きっと多くの人は気づいているし言いたかったことだと思うのですが、見てみぬふりをしていると思うのです。
(もちろんそうでない人はたくさんいらっしゃいます。)

 

なぜかっこ悪いのか?

吹奏楽のいいところっていろんなジャンルの音楽を演奏できるところだと思うんです。
私も吹奏楽をしていて楽しいなと思うのはそういう面があったからでした。

ですが、ジャズやポップスを演奏する吹奏楽のお仕事の度に、実はフラストレーションが溜まっていました。

それは自分がノウハウを知っているからではなく、ジャズやポップスに対してのリスペクトが感じられないから。

 

上にも書いたように、プロの吹奏楽団のほとんどは音楽大学でクラシック音楽を学んだ奏者たちで成っています。

なのでジャズやポップスはちょっと…よく分からないし…というところから勝手なイメージで、

リズムを正確に、
音はタイトに、
ノリを大切にして、
とにかく楽しく!

などと言ってしまうのをよく聞きます。

中学・高校の吹奏楽でも、残念ながらプロの吹奏楽の現場でもこのようなことが多いのです。そしてぎくっとした人もいるかと思います。

それぞれのスタイルを リスペクトし、真似すること

音楽を勉強することは「真似すること」から始まります。

ジャンル関係なく、クラシック音楽を専門としている人が、ジャズやポップスのニュアンスを真似することは出来るはずです。もちろん、逆も然り。

なのに、なぜかノリよく、楽しく。それで終わり。
リスペクトし、真似する姿勢がないのは、さみしいなぁと思うのです。

 

ですが、

吹奏楽のポップスはかっこいい。昨日はそう思いました。

所属する小江戸ウインドアンサンブルの京都特別公演。

メンバーは20人から成っています。吹奏楽的には「小編成」と言われる人数です。(大編成は50人ほど)

私のようにクラシック出身の人もいますし、ばりばりジャズやポップスの第一線で活躍されている方も。
みなさんジャンルレスな印象。

昨日の演奏曲目の中には「名探偵コナン」「ルパン三世」など、吹奏楽部で取り上げるような曲も多かったのですが、中高生諸君、これが本物だぞ。と、声を大にして言いたい。

世の中に出ているCDや演奏会、本物ではないことは多々あります。…おっと誰かが来たようだ。

 

というわけで、小江戸ウインドが「吹奏楽のポップスはかっこいいんだぞ!」というところを見せていけたらなぁと、いち楽員として思うのでした。もっとたくさんの人に聴いて欲しいです!よろしくお願いします!(結局、最後は宣伝。笑)

小江戸はまだ結成2年目の出来立てほやほやですが、結成15年のプロフェッショナル・ポップス・バンドThe Wind Waveさん、めちゃくちゃかっこいいんです。ビックバンドのような並びですが、ちゃんと吹奏楽。吹奏楽でこんなことも出来ちゃうんだ!ってワクワクします。

 

誤解を恐れずにあえて言います。吹奏楽のポップスはかっこいい。

本物を追い求めて、私も精進あるのみ。

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