クラリネットのいい音を出すためにはどうすればいい?




「どうやったら先生みたいな音が出ますか?」

とある日のレッスンで生徒さんにこう聞かれました。私の音を良いと思ってくれている(といいな…)のが伝わり、とても嬉しく思いました。

それ以上に嬉しかったのが、生徒さんの「音に向き合う姿勢」です。

音楽をやるならクラリネット!とずっと心に決めていたほど、クラリネットの音が憧れだったそう。学校の授業以外で音楽をやったことがないながらも、勇気を出してクラリネットを始められたのです。

だからこそ、自分のイメージしているような音が出せないことがとても歯がゆいようでした。

どうしたらいい音(自分のイメージしている音)が出せるか、日々考え試行錯誤する

私が演奏している姿を動画に撮ってもいいですかと提案してくださり、家でも繰り返し見てくださっているそうなのです。初めは指使いやアンブシュアの見直しをするために撮られていたのですが、今では私の音を聴くために見ているそう。

「同じように自分の音も録音してみるのですが、やっぱり全然違うんですよね…」と仰っていましたが、日頃から自分の音をよく聞き、向き合い、イメージする音に近づこうと試行錯誤されている姿勢だけで、もう半分はいい音が出せています…!!あとはそれを根気よく続けるだけです。

アンブシュアの形・リードの選び方・息の入れ方など、一般的にいい音が出ると言われている型はもちろん存在します。私も生徒さんに合わせいくつかの手段の中から「こうしてみたらどうですか?」と提案をします。

ですが、その人自身が「いい音を出したい」と思っている、いえ、もっとはっきりと「この人の音が出したい」と、明確な目標やイメージがなければ一生いい音は出ません。

自分の音と、なりたいいい音は何が違うのか

自分の音をよく聴く。そして分析する。イメージの音と自分の音は何が違うのか。そして、どうしたら近づけるのか。

私は、大好きな奏者のCDを聞いては止め、自分で吹いてみて、また聞いては止め、吹いて、という練習を繰り返していました。ただ繰り返すだけではなく、口の中の広さを変えてみたり、息の太さや入れる方向を変えてみたり、とにかく試行錯誤しました。

特にジャズの練習をする際には、音色や音質をそっくりそのままコピーできるように、CDを聞いては止めて…という練習を今でもしています。

ありきたりな言葉かも知れませんが、いい音を出すためには「目標・イメージをはっきりと持つこと。」

「私は○○○さんみたいなまろやかな音が出したい!」「××さんみたいな少し陰りがあって落ち着いた音が出したい」「明るくきらびやかな○○さんの音が憧れ」と、はっきりとした目標とする音を言えますか?

クラリネット専門誌「ザ・クラリネット」のオンラインページからはクラリネット奏者のコンサート情報がチェックできます。ぜひ生のクラリネットの音を聴き、目標とする音を見つけてみてくださいね。