アンサンブルコンテストで疑問に思うこと。




こんにちは!クラリネット奏者のまつり(@matsuricoffee)です。

タイトルの「アンサンブルコンテスト」とは、全日本吹奏楽連盟が主催しているコンテスト。「アンコン」と呼ばれています。

プロの為のコンテストではなく、中高、大学、一般の部門に分かれクラリネット四重奏や金管八重奏など、室内楽(アンコンの規定では3〜8人)の編成での技術や表現を競うコンテストです。
夏に行われる「吹奏楽コンクール」と並んで、吹奏楽部や一般の吹奏楽団体において力をいれている行事の一つだと思います。

とあるアンサンブルコンテストで目撃した驚きの光景

アンコンの某地区大会を見に行き、驚き、思わずこんなツイートをしました…

室内楽をする時は指揮者がいないので、奏者たちで合図をしながら演奏を進めていきます。

唐突に全員が同時に吹き始めるのは難しいですよね。
出したいテンポに合わせて、「1(吐いて)、2(吸って)」と呼吸すると、全員が同じテンポで曲の頭の音を吹き出すことが出来ます。これが室内楽における基本的な合図です。

じゃんけんをする時、「じゃーんけーん」の言い方の速度によって、「ぽん」と出す手のタイミングが合うのと同じ原理です。「じゃんけんっ」と早く言うと「ぽん」のタイミングも早くなり「じゃーーんけーーん」と遅く言うと「ぽん」のタイミングは遅くなりますね。

その要領で、ブレスのスピード感によってテンポを共有します。ブレスだけでなく、楽器を指揮棒のように少し縦に振ったりもします。


Trio bouquet「赤いスイートピー」

手前に座っているオーボエの大庭蓉子ちゃんが、曲の始めに少し楽器を振ってくれてるのが分かると思います。これに合わせて2人も一緒にブレスをとっています。

不思議な慣習が蔓延している


アンコンで見た恐ろしい光景というのは、まるで決められたステージパフォーマンスかのように、合図を出すとき、身体の向きごと相手側へ向けてぐるんと変えてしまっているのです…!その動作がとても大きく、何より不自然

曲頭だけでなく曲の途中でも、同じフレーズを吹く人同士、ブレスが合うことがある、というか自然に合ってしまうというのが正しいと思うのですが、アンコンの場合は「私たちこれから同じフレーズを吹きますよ~」「ほらほら、こんなに目も合わせて、身体も向きを合わせているから音楽もぴったりでしょ、すごいでしょ」といかにも言わんばかりの動作なのです。明らかにただのパフォーマンス言葉に表すのが難しいのですが、とにかく、とても不自然なのです。

そのパフォーマンスをすることに満足してしまって、実際に出ている音は全く合っていません。合っているならともかく…

ツイートしたように、ほんとに一刻も早く絶滅してほしい。なぜこんなに蔓延してるのか…不思議でしょうがないです。

プロの奏者をお手本にしよう

とある学校へ初めてレッスンへ行った際、金管八重奏の並び方がめちゃくちゃで、とても驚いた記憶があります。

現代は音源だけでなく、映像も確認できる手段は贅沢なほどにあるので、少し探せばすぐに見つかります。
テレビでもクラシックの音楽番組は定期的にやっていますし、オーケストラだけでなくアンサンブルを聴ける機会も少なくありません。インターネットでは選びきれないくらい動画が見つかります。

強いと言われる(コンテストで上位大会に進む)学校がやっていたから、ということで不思議な習慣が蔓延していることが学校の吹奏楽シーンでは多々あります。

上手なのにそんな無駄な動きをしないでも合ってるよー!って客席から叫びたかった(笑)音楽の邪魔をしていて興ざめしてしまいました…。

こういう問題は、プロの演奏会に一度でも足を運べば分かる事なのになぁと残念に思います。私たちそんなことしてたかなぁ?って聞きたくなっちゃう…。

指揮者を見る時もそうなのですが、視界の端に入れておくだけで十分です。もちろんしっかり見なくてはいけないこともありますが、身体の向きまで変える必要はないです。

中高生の間で流行っているから、上手い学校がやっているから、ではなくてホンモノを求めてほしいです。

と、ちょっとお説教くさいブログになってしまいました…(笑)

ホルン奏者の権左勇一さんのブログ記事
小編成アンサンブルを素敵に演奏するために必要な22のコツと合わせ方
とてもおすすめです。ぜひ読んでみて下さいー!

ちょこっとおまけ。


オーボエ、ファゴット、クラリネットのトリオダンシュと言われる編成。
おなじみTrio bouquet。


木管五重奏。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン。
ホルンは金管楽器だけど、木管の響きに混ざり合う柔らかい音色。


クラリネットアンサンブルでは定番のクラリネットカルテット。
バスクラが入ると、より音域、音色の幅が広がります。

続きの記事も合わせてどうぞ。




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